1. あの世への入口！？「六道珍皇寺の歴史と伝説」
六道の辻にある「冥界の入口」
「六道珍皇寺（ろくどうちんのうじ）」は、京都市東山区にある臨済宗のお寺で、古くから「あの世とこの世の境目」とされてきました。寺の近くには「六道の辻」と呼ばれる場所があり、ここが冥界への入口と信じられています。
小野篁が夜ごと閻魔庁へ通った寺院
この寺は、平安時代の官僚・**小野篁（おののたかむら）**ゆかりの地。昼は朝廷で仕え、夜になると冥界へ行き、閻魔大王の補佐をしていたという伝説があります。
京都の「お精霊迎え」と六道まいりの風習
お盆の時期には、「六道まいり」と呼ばれる行事が行われ、多くの人が先祖の霊を迎えるために参拝します。
2. 地獄と極楽を司る「閻魔大王と小野篁像」
迫力満点！閻魔大王の坐像と冥界の裁判
六道珍皇寺の本堂には、地獄の裁判官である「閻魔大王」の坐像が安置されています。その厳しい表情からは、あの世での裁きを司る威厳が伝わってきます。
夜に閻魔庁へ通った異才・小野篁とは？
小野篁は、昼は貴族、夜は冥界の役人という伝説を持つ異才。彼が夜ごと冥界へ通ったという伝説が、この寺の最大の見どころにつながります。
冥界を行き来した「井戸」とは何か？
六道珍皇寺には、篁が冥界へ通うために使ったとされる「冥途通いの井戸」が残されています。この井戸は、まるで異界と繋がっているような神秘的な雰囲気を漂わせています。
3. 異界へ続く「冥途通いの井戸＆黄泉がえりの井戸」
六道珍皇寺の最大の見どころ「冥途通いの井戸」
この井戸は、小野篁が夜に閻魔庁へ通うために使ったとされ、地獄へ通じていると言われています。井戸の中を覗くと、何か見えてしまいそうな気がして、思わず背筋がぞくっとするスポットです。
あの世から戻る「黄泉がえりの井戸」の伝説
一方、六道珍皇寺には「黄泉がえりの井戸」も存在します。こちらは、篁が冥界から戻るために使った井戸とされています。二つの井戸が境内にあることで、「あの世とこの世の通路」説がより信憑性を増しているのかもしれません。
井戸の正体は？見学時の注意点
これらの井戸は、通常は特別公開の際にしか見られません。訪れる際は、事前に公開情報をチェックしておくと良いでしょう。
4. 先祖を供養する「六道まいりと迎え鐘」
お盆の伝統行事「六道まいり」とは？
六道珍皇寺では、お盆前に「六道まいり」という伝統行事が行われます。この期間、参拝者は先祖の霊を迎えるために、特別な供養を行います。
鐘を撞いて先祖の霊を迎える「迎え鐘」
六道珍皇寺には、「迎え鐘」と呼ばれる大きな鐘があり、これを撞くことで先祖の霊を迎えられるとされています。
一般参拝者も体験できる「迎え鐘」の作法
迎え鐘は、一般参拝者も撞くことができます。鐘を撞きながら、先祖や亡くなった人を偲ぶことで、心を落ち着ける時間を過ごせます。
5. 六道珍皇寺周辺の観光＆グルメスポット
近くの「清水寺」とセットで巡る王道観光コース
六道珍皇寺は、清水寺から徒歩圏内。地獄と極楽をテーマにした後に、清水の舞台からの絶景を楽しむという、対照的な体験ができます。
京都ならではの和菓子＆お精霊迎えの甘味処
近くには、お盆の「お精霊迎え」の時期にちなんだ和菓子屋さんがあり、幽霊や供養にまつわるスイーツを楽しむことができます。
「幽霊子育飴」など、不思議な伝説の残る名物巡り
六道珍皇寺の近くには、「幽霊子育飴（ゆうれいこそだてあめ）」を売る店があり、伝説好きにはたまらないスポットとなっています。
まとめ
六道珍皇寺は、京都でも珍しい「あの世とこの世の境目」とされる不思議なスポット。冥途通いの井戸や迎え鐘など、非日常を感じる体験ができる神秘的な場所です。清水寺や周辺の伝説スポットと合わせて巡ることで、京都の奥深い歴史と文化を感じることができます。怖い話や神秘的な世界に興味がある人には、特におすすめの観光地です！
